私が高専カンファレンスin茨香祭の発表で伝えたかったこと

高専カンファレンスin茨香祭(104shikosai)の振り返りの記事を先に書こうと思っていたのですが、私が104shikosaiで発表したLTの記事が大変大きな反響になっているのでそれについて先に書こうと思います。

発表の場はLTでしたので、わずか5分でした。伝えたいことを伝えきれなかったという点もあるのでこれから伝えたかったことを書こうと思います。

この記事が何を言っているかよくわからなくて全てを台無しにしてしまいそうですが、それはそれ。自己満足の世界ですので話半分でご覧下さい。

 

b.hatena.ne.jp

まずは、つたない発表を聞いて下さった皆様、Webに上げたスライドを見て下さった皆様、ブコメTwitterでコメントを下さった皆様に感謝いたします。

内容が内容だけに「そんなにとんとん拍子でうまくいくことないよ!」みたいなコメントが多くなるじゃないかと思っていただけあって、大変驚いています。

まさか300を越える方々にブックマークされるとは思いもしませんでしたし、slideshareの閲覧数は2016/10/27 20:30 現在で 25,000 近くなっており、影響の大きさに震えております。

 

さて、スライドにも書いたとおり、私は高専にプログラミングが学びたくて入りました。

しかし、入ったのはそもそも「電子情報工学科」であって「プログラマー養成科」ではないので、当然、幅広い電気電子工学、情報工学を学ぶことになるわけです。

私はその中でも特に「電」とつく科目は苦手としていたし、そもそも情報がやりたくて入ったのになんでこんなことをやらなければならないんだ、という思いもありました。

というか、あくまで私の主観ですが、こういうアンマッチというか、「イメージと違う」っていうのはあるあるなんじゃないかなと思います。

現に、「俺が高専で学びたかったのはこんなことじゃない!」と高専を去る人も少なくはありません。

 

しかし、私の例がかなりイレギュラーな例ではあると思いますが、結果的には高専で学んだ情報のことよりも電気の事の方が役に立っているという現実があります。

実を言うと、私も今の会社に入ってもっと上のレイヤをやると思っていたのですが、それこそ、高専に入学したときと同じように、蓋を開けてみたら大変低レイヤな世界だったわけです。

 

で、本題。私が伝えたかったこと。

スライドでもゴチャゴチャ言っていましたが、本当に一言で言うのであれば

 「無駄な勉強はない」

これにつきます。

 

発表の場で

電気の勉強しても役に立たないって言うのは、 「方程式なんて生きていくのに必要ない」 と豪語する中学生と同レベル?

ということを言いましたが、これは電気に限った話ではありません。

国語、英語(超苦手!!)、数学、社会科…全ての分野に当てはまると思います。

しかし若気の至りでしょうか、中学生がそうであるように学生のときはそれに気づくことができないのです。

 

高専の世界史の先生は口酸っぱく言っていました(最近のNIT-IbCの方ならご存じ「復習しないと地獄に堕ちるぞ」の先生です。)

「自分の専門だけやっているだけじゃダメだ、歴史も知らないと教養が無いとバカにされるぞ」

こんな感じのことを。(曖昧な記憶です、でも「高専生は教養がないからダメだ」みたいなことを言っていた記憶もあるので、多分こんな感じ。)

そのときは「何言ってるんだこいつ」ぐらいの話半分に聞いていたのですが、今思ってみると、凄く重要なことを低学年の学生に伝えているんじゃ無いかなと思っています。

 

私が今考えていることですが、学校で学ぶことというのは膨大な分野に及ぶ大量の点であって、それを線にできるか、面に出来るかは、自分次第なんじゃないかなと思います。

私の例では情報工学の世界(ネットワークの世界)と無線工学の世界(ネットワークの世界でもあり、電気電子工学の世界でもある)が繋がって大きな面となったわけです。

学生の頃に嫌々やっていたので、持っていた点の数が少なくて社会人になってから慌てて点の数を増やすことになりましたけどね。

すごくしょーもないことを言うのですが、私は実は法律も好きで、高専の教養科目では法学を選択しました。法律大好き。面白いと思うんですよ。

で、この法律っていうのも現実世界では非常に重要であって、例えば「技術的にはできるけど法律がそれを許さない」みたいなこともあるわけです。私の専門分野の世界だと「電気通信事業法」とか「電波法」とかそういったものですね。

「何故出来ないのか?」って言うのにはそういった事情も深く絡んでいることもあり、やっぱり自分の専門分野の「面」は広く持つべき何じゃ無いかなと思います。

 

話がゴチャゴチャしてきたので、軌道修正しましょう。

先ほど学校で学ぶことをは膨大な分野に及ぶ点という話をしましたが、その点を多く作れるか、少ししか作れないか、またその点を線や面にできるかは、自分次第なんじゃないかと思います。

学校は嫌でも機会を提供してくれますが、それを嫌々やるか、進んでやるかは各々の学生次第です。

興味を持たずに、嫌々やっていれば、当然苦痛ですし、身にもならない、つまり点にすらならないことになります。

ところが、どこか1つでもいいから面白そうなところを見つけて、興味を持って勉強すれば、その点の数は指数関数的に増えてゆき、関連性に気がついたときに線や面になり、世界が凄く広くなるのでは無いかと思っています。

なので、私が学生に戻れるのであれば、嫌々やっていた科目も面白い点を見つけてもっと勉強していたと思います。

だって先生方に聞けば追加料金とか取られずに教えてもらえるんですよ、あんな贅沢な環境は無い。

 

学生のときにもっと勉強していれば、今の私の世界はもっと広い世界だったかもしれません。

私は世界を広げるために今も勉強を続けています。

陸技を取ってしまった以上「お前一技なのにこんなことも知らないのか?」とバカにされない為に、というのもありますが…。

 

私は電子情報工学科でアンマッチを感じている学生にこれが伝えたくてあんな発表をしました。

私の真意はこれなのですが、時間が5分しかありませんから強引にああいう形にまとめました。

しかし、これは電子情報工学科に限ったことではなくて、あらゆる分野に適用されると思います。

多くの学生が広い世界を見ることが出来る事を願っています。私ももっと勉強しないとね、英語とか英語とか英語とか…。。。

 

最後に面白いオチがあります。

なんと茨城高専、来年から学科再編で1学科になり、電子情報工学科は情報コースということになり「電子」が外れるそうです。

私みたいな奇跡的な体験も出来なくなってしまうんですね…。

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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